月曜日
家出をすることにした。
すぐに荷造りをした。
リュックとボストンバッグを持って
家の門をくぐったら、
ベランダで洗濯物を干していた向かいの家のおばあちゃんと目が合った。
気まずくなったので、Uターンして自分の部
屋に戻った。
火曜日
リュックとボストンバッグを持って
今度は裏門から出ようとしたら、
庭師がハシゴを担いだまま門を通ろうとしていた。
歳のせいか、若干フラついていて、通り切るまで時間がかかりそうだった。
Uターンしようとした途端、目が合って嬉しそうな顔をされた。
半分持って一緒に運んであげた。
「ありがとうございます」と満面の笑みで言われ
気まずくなったので、そのまま自分の部屋に戻った。
水曜日
リュックとボストンバッグを持って部屋から出たら、叔父が立っていた。
「何を企んでるの?」と
いつもの気持ち悪い笑顔で聞いてきた。
とても不快に感じたので、Uターンしてそのまま自分の部屋に戻った。
「僕に話してくれたら手助けしてあげるのに」
そんな声が外から聞こえてきた。
いい歳した大人が"僕"とか言ってんじゃねーよ。
木曜日
断腸の思いで荷物を半分に減らし、
リュックのみを背負って部屋から出た。
廊下には母の部下たちが待機していて、
そのまま車に乗せられ、学校へ登校した。
金曜日
今日も部屋から出ると部下たちが待ち伏せしていた。
車に乗るのを拒否し、そのまま出て行こうとしたら、羽交い締めにされた。
手足を動かして拒否するが解放してくれる気配はない。
そんな様子を見ていた母は言った。
「それほど家を出たいなら、ここへ行きなさい」
そして羽交い締めにされたまま車に乗せられ、
降ろされたのが、ここである。
つくづく思う。
生温いと。
目の前には古びたアパート。
202だとか言ってたっけ。
ボッロい家だな。
住めんの?こんなところ。
頭ではそんなことを考えながら、
心臓は少しだけ、ドキドキしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-30 23:38:30
603文字
会話率:34%
その男は引越しのため荷造りをしていた。押入れを整理していると、古びたノートが出てきた…
この作品はカクヨムに一度投稿したものです。
最終更新:2019-07-27 19:28:56
1200文字
会話率:14%
引っ越しの荷造り中に、ふと見つけた封筒。
それを開け、思い出されるのは中学時代の淡い恋の記憶でした。
最終更新:2018-04-22 16:37:38
9777文字
会話率:34%
会社の荷造り運搬作業の仕事をしている拓は、ある朝一枚のセピア色の写真を見る。その写真の裕福な人々と自分の立場の違いにいらだちを覚える。この状態から抜け出そうと思うのだが…。
最終更新:2017-08-05 14:19:20
1720文字
会話率:30%
1990年前後を舞台にした『「またね」』関連作品のひとつ。「サイドシート」の続き。ドライヴに行けなかった私(佐野先輩=幸美=キミ)の1日、そして気持ち。
* * *
あいつがいる場所。
私が「帰る」場所。
私のホーム。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-05 01:45:46
7302文字
会話率:22%
高校卒業後、大学近くのアパートに引っ越しをするため部屋で荷造りをしていて、机の上に置いていた写真や日記帳を手に取り、日記帳を開くと・・・
最終更新:2016-09-15 17:46:38
281文字
会話率:29%
家庭の事情で引っ越すことになった主人公。
荷造りに精を出す中で、彼は古いカスタネットを見つける。
※ライトノベル作法研究所の方にも投稿しています。
最終更新:2015-12-28 18:18:28
6405文字
会話率:36%
引越しのため実家で荷造りをしていると、子供のころ何度も読み返した記憶のある『3枚のお札』という絵本を見つけた。
懐かしみながらそれを読んでいた時、ふと俺の頭に疑問が浮かんだ。
絵本に出てくる小僧さんは、もっと上手くやれたのではないかと。
こ
んなに無駄なお札の使い方をせずとも、山姥を撃退できたのではないかと。
俺が絵本の小僧さんを見ながら悪態をついていると、頭の中に声が響いた。
「それならお前がやってみろ!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-15 01:01:59
8667文字
会話率:23%
王城で開催された舞踏会へと、二人の義理姉と義理母を送り出したシンデレラは、割り当てられた屋根裏部屋でせっせと荷造りをしていました。
そこに現れたのは、実の母から頼まれていたという魔法使いのおばあさんで……。
※シンデレラのイメージを壊した
くない方は閲覧注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-21 13:24:44
8901文字
会話率:41%
フェリス・ベラーシュ。アテネ滞在中の『Z』が、協力者として選んだ女。
彼女は一人、待っていた。荷造りを終えたグランド・エルターニュのプレジデント・スイートで。レン・ケンジョウが現れ、彼女を断罪する瞬間を待っていた。
『アテネ・ガーディアン』
のサイド・ストーリー的物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-01 14:00:00
2879文字
会話率:13%
後宮に入って三年目、幸運にも王の寵愛を得られなかったイリスは、規則により家に帰される事となった。
しかし荷造り中に偶然王と会ってしまい・・・。
「折角ブサイクに生まれましたのに、どうして・・・!」
コメディ時々残酷。
※登場人物の言動には相
手に対する敬意がみられません。また、肉体的・精神的に残酷な場面があり、不快に感じる可能性があります。それらすべてを了承した上でお読みくださいますようお願い申し上げます。改稿版・番外を自サイトに掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-05 09:04:46
180115文字
会話率:50%
大学進学が決まり、地元から出て行くことになった裕太。荷造りも終わったその日、裕太が会いに行ったのは古い友人の所だった。
キーワード:
最終更新:2010-11-25 07:20:15
3289文字
会話率:45%