それは魔法がまだ呪いや祈り程度にしか効力が無く、ようやく物理的現象を引き起こすまでに昇華したばかりの間もない時代。
この星―――オルドアジュームでは、種族による争いが絶えなかった。
魔法の行使を得意とし、長き時を生きることができる長命
人類種エルフ。対して、魔法の行使が不得意であり、中には魔法適性がない者もいる人類種ヒューラス。
争いの発端は魔法を神聖視するとあるエルフが始まりだとされている。その者の説くことに人々は耳を傾け、共感をしていった。魔法は偉大である。神が遣わした神秘の力である。力無き者に生きる資格無し、と。
魔法を使える者と使えぬ者。
知性があるがために枠に当てはめ、カテゴリーとして差別してしまう。
そうして、時が過ぎるにつれてそれは激化していく。魔法の使えぬ者の個人的な差別意識は、より魔法が上手く使える者と、一応行使ができる者とまでに飛躍していった。
つまり、エルフとヒューラスの種族間での争いである。人が違え、種族が違え、最後に国が違えるようになる。
これはそんな世界に命の在り方を、そして人生を狂わされた一人の少女の物語。
後に彼女は、神からすらも偉業のエルフと呼ばれるようになる。
だが。
果たして彼女は、そうなることを望んでいたのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-18 23:50:42
6295文字
会話率:3%
世界樹。その葉は不死の病を治し、そばに寄るだけで魔力が上がる。それ以外にも世界樹は大きな役割を持っていた。それは世界の魔力をコントロールするというものだった。世界樹は非常に大切にされ神聖視されていた。しかし、人間はその世界樹を欲し守護してい
たエルフと戦争し、勝利。世界樹を切り倒した。
その影響で世界の魔力のバランスが崩れ各地で魔法使いが倒れ、凶悪な魔物が増えてしまった。
しかし、世界樹は自身が切り倒される前に1人のエルフに挿し木を魔界の森に植える事を命じた。
世界樹がいなくなった事で魔力のバランスが崩れたせいで、挿し木を植えた魔界の森の魔力がかなり上がってしまった。その影響で挿し木は多くの魔力を得て成長し、魔物トレントとなってしまった。
トレントとなった世界樹はゆっくり魔物の森で成長していく。木々にとってわずかな時間も人間にとっては長い時間だった。世界樹をうしなった世界は荒れに荒れていた。
世界樹は森をでて荒れた世界を救い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-19 17:19:20
8883文字
会話率:37%
諦めなければ、世界は変えられる?
“継承者”と呼ばれる一部の超能力者が権力を持ち支配する国では、絶対なる王“創設者”を神聖視し、“非継承者”を差別的に扱う風習があった。非継承者の凛は、ある日病の母を救うため、東の森に住む“魔法使い”を探し
てある青年・莢徒有志に出会う。噂の“魔法使い”のはずが、彼は完全否定!?なんだかんだで力を貸してくれた有志の元で、凛は雇われることに…。森での隠遁生活は大波乱の予感!そして、どうやら有志の逃げ癖は過去に関係があるようで…?
やがて政府が隠す重大な国家の闇に、逃げ癖のある最強継承者×諦めない“ただ人”少女の最強タッグが立ち向かう!
魔法なんて使えない、“ただの人間”でも、世界を救えるか、革命を起こせるか。最強の継承者の弱さと非力な少女の強さが、魔法を生む物語。
全ての、理想を諦めない人間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-11 06:57:33
15441文字
会話率:47%
どこぞの貴族領の一幕で御座います。
初夜権:領主、神職、長老格などがその土地の処女を一番に味わう権利。結婚税、女性の進退の確認、処女を神聖視・もしくは穢れとして払う神事として行われている。
この話の場合だと結婚税という意味合いであります
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-07 21:10:01
2296文字
会話率:4%
Rapunzel(1・2)の続編的、別視点の物語です。
奇妙な人間関係の中にいる自分・譽は、忘れられない人物がいる。
神聖なその姿に胸打たれて以来、歌声を想い続ける譽。しかしその心は矛盾を抱えていた。
後輩の頼み事を聞いたことでほんの少し歯
車が動いた、譽の一日。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-31 01:09:12
6404文字
会話率:32%