皇女・李春藍(17歳)には夢があった。国を守護する将軍である最愛の夫・薛霄文(43歳)と共に戦場を駆け、彼の役に立つという夢である。
才能と努力の結果すでに人間離れした強さを手に入れている春藍は、「戦神の姫君」と呼ばれ畏怖されていた。
年下
の妻の将来を心配する霄文は春藍を戦から遠ざけるが、春藍はどうしても霄文の側にいたかった。
「えぇい。どうせ認めてもらえないのなら、勝手に戦場について行こう!」
そして春藍は極秘に都を出奔し、霄文のいる戦場へと旅に出る。
怖いもの知らずの戦闘系最強女子と戦争に疲れた中年武人の戦場恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-24 22:17:52
69568文字
会話率:33%
陸上競技で奇跡を起こす。それが高校生、瀬古清治に課せられた命題だった。一線級の能力を持ちながら、抱えたトラウマから力を発揮できない清治。困窮した清治に、女子陸上部設立の話が舞い込む。
6人の新入部員。強烈な個性と能力、中でも清治に憧れ
、入部してきたという柊深純に、自身の窮状の打開の萌芽を見る。
彼女達を、都道府県で全国区にする。「一年目の奇跡」を目指して、八人の部員が動きだす。
設立の首謀者である朱宮蛍は、「根性」と「愚直さ」だけを頼りに走る。
柊深純は鬼気迫るまでの「努力」で、清治のフォームを身につけた。
双子のランナー橘姉妹は「支えあう強さ」で、生まれてから高校入学まで、苦楽を共に過ごしてきた。
藤峯ゆかりは、元バスケ選手、180近い身長という「才能」を桃担当、桜桃奈央に見込まれ、陸上部に入部する。
その桜桃奈央は、極端な低身長ながら高跳びで中学陸上を制したが、ケガにより陸上から離れていた。しかし清治はその運動能力という「センス」を活かし、違う形で「夢」を叶えることを決意させる。
何故、陸上競技なのか。自己の価値、才能と努力。挫折や諦め。さまざまな問いに清治たちは全員で答えを探していく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-01-07 20:54:36
392文字
会話率:0%