現在の日本において、女性の未婚・晩婚の傾向が高まり、ますます少子化に追い打ちをかける。四半世紀前において結婚適齢期とされる二十代後半までには、幼いわが子を抱きしめている有様はまるでどこかに消えてしまったかのように……。
――経験するはず
の母性を味わえない女性は、どこでこの愛情を昇華するのだろうか。
私、ひろきょの著す『ショタフリ』を読むことにより、本来、自分達が抱くはずだった、または、これから抱くだろう母性という胸が締めつけられる想いを感じてもらい、楽しんでほしいと願っている。加えて、近年のボーイズ・ラブ関連の需要を見込んで、腐女子達も別の視点から話を味わえるよう、ニアホモな場面も随所に盛り込んだ。
この物語は、核家族内の一姫二太郎という登場人物を通じて、日常生活中でしばし起こる喜劇的な姉弟のやり取りを中心とするプロットを展開していく。
姉の泰代は典型的な性格――責任感が強く、面倒見が良い母性本能野郎――で器量が良い努力型の利発な女性だ。一方、弟の翔太は末っ子の独特な性格――甘えたで、あざとく、我儘――で正太郎コンプレックスの理想を具現化した可愛い美少年である。母性を擽る憧れの対象となるよう、スポーツや勉強できる秀才型の人物像としても描く。
姉の泰代には、幼馴染の圭祐がおり、およそ十八年間、泰代に片思いをしているが、ブラコンの彼女は翔太に盲目的なほど溺愛しており、それどころではない。
「ニアホモ重視」の観点から泰代と圭祐の恋愛話は平行線のままで進展をさせてはいない。翔太と圭祐の「いちゃいちゃ場面」を密かに盛り込んだため。腐女子が享受するからには微妙な男達の友情を台無すべきではない。
このように、市場のニッチを狙い、ショタコン・ブラコンだけでは心もとないので、ニアホモ(BL系)の三要素を盛り込み、ショタコン・フリーク達のための長編作を世に送りたい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-30 11:00:00
80308文字
会話率:55%
世間ではアラサーと言われる歳になってしまった。
それほど交友関係が広くない私でも結婚祝い、出産祝いでご祝儀貧乏状態である。
当然、周りからの結婚へのプレッシャーも年々強くなっている。
だが今、私はそれどころではないのだ
仕事で行き詰まり、
先が見えなくなっていた渡辺誠子はひょんなことからシャレードというグループのファンになって……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-05 17:43:46
1537文字
会話率:5%
クラスメイトと異世界に召喚されたぼく。
みんなは王道冒険ゲームのような話とスキルにワクワクしているみたいだけど、ぼくはそれどころではない。
なぜならぼくには秘密がある。それがばれるのは、今みでの世界でも異世界でもやばい。
ぼくの中には、も
う一人の人間がいるのだ。しかも、そいつは快楽殺人鬼。
時折出てくるそいつを、今まではうまく隠してきたけど、新しい環境で、果たしてうまくやっていけるのかな。
鑑定士の師匠と、好きな女の子と、ちょっとめんどくさいライバルと、それから魔王。そして、もう一人のぼくの、日常がはじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-11 06:10:36
1418文字
会話率:9%
拙作『太陽と海のカンテ』の番外編(後日談)です。
本編未読の方でも読めますが、ネタバレを回避したい、という方は本編を先に読んでいただけるといいかと思います(笑)
情熱の踊りフラメンコ発祥の国トレスタ、ルロンサの街は今日聖週間――セマナ・サン
タの真っ只中。だがバイラオール(踊り手)のディオンはそれどころではない。大切なパートナー、兼、恋人のエスメラルダが何者かによってさらわれてしまったのだ――架空国での、フラメンコと恋の物語、短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-20 17:11:39
7857文字
会話率:37%
人の欲望を叶える代りに、魂を対価として吸い取る悪魔の書「グリモワール」。
ある古書店からそれを譲り受けたのは、悪魔も裸足で逃げ出すほど強欲な少年だった。
少年はへっぽこ悪魔の力を利用し、どうにか世界征服が出来ない物かと奮闘するが、それどころ
ではない事態が身近に迫っていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-29 18:00:00
93118文字
会話率:55%