ある事情により無職になった主人公、高知孝夫。その日、深夜遅くまで駅前のバーで管を巻きながら飲んでいた孝夫は、自宅マンションの裏手に古い民家を発見する。
「お呪い承ります」
そう書かれた紙を見た孝夫は、今日までの不運を祓ってもらおうじゃないの
! と酔っ払った勢いのまま意気込んで店の中へ一歩を踏み出す。
その一歩が自分の人生を変える一歩だったとは露ほども知らない孝夫なのであった。
「ウチは呪い専門なんですよね」
そう言い放った、割と出会って直ぐに師匠と呼ぶ事になる男とその姪を筆頭に、呪われたり取り憑かれたりを繰り返す主人公とその周囲の人物達の
日常を描いた現代ホラーファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-08 13:57:24
49875文字
会話率:28%
村上勇哉は、どこにでもいそうな普通の高校生。ある日突然、勇哉の頭の中に不思議な声が響く。その原因の一つとして、周りから“電波ちゃん”と卑下されている小此木琴葉という女子が関係していた。
最終更新:2012-04-10 12:00:00
98304文字
会話率:38%
アメノ・ウズメはボクのために唄った。それは、ボクという檻にボクという人格を停滞させるお呪い。その唄のおかげで、ボクはボクのままでいられる。だけど、彼女と過ごしているうちにボクは不可解な白昼夢を見ることになる。殺されたボク。コノハナ・サクヤと
いう少女。そして、心臓。それから、ナイフ。それらの白昼夢を見ているうちに、ボクは気づいてしまった。ウズメの唄は、ボクの死を加速させる呪いでもあるということに。だけど、ウズメはずっと唄い続けるだろうし、ボクも黙って彼女の唄を聴き続けるだろう。ウズメは、咽が枯れるまで。ボクは、命が枯れるまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-27 00:30:57
36369文字
会話率:33%