クラスがまとめて勇者召喚された。召喚者の言葉に従いゲームのようなステータス画面を呼び出し、クラスメイト達が自分に与えられた能力に一喜一憂する中、俺は凍り付いていた。
高深《タカミ》 蒼也《ソウヤ》(16)
称号……異世界人
特殊能
力……無し
クラスの中で俺だけが特殊能力を持たなかったのだ、しかも、俺以外の者が異界の勇者や異界の剣士といった、異界の~~という称号を持つのに対して俺だけ唯の異世界人……終わった。
のんきにはしゃぎ浮かれるクラスメイトからは哀れみや蔑みを向けられ、帰還方法も用意せずに俺達を集団拉致した召喚者たちは俺への興味を失った。
このままクラスメイトと一緒に居ても碌な事になりそうに無いので、俺は早々に逃げ出した。
幸い、召喚者やクラスメイトは弱い俺のことなどどうでもいいらしく、追っ手も無いので地道に元の世界へ帰る方法を探すことにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-09 00:00:00
611043文字
会話率:46%
現世で詐欺にあいまくり、不幸な人生を歩んでそのまま死んでいった主人公。
その不幸は隠り世に来ても変わることはなく、勇者として必要な魔力値も0。
そんな彼が平和な生活を送るために詐欺の対策のために学んだ詐欺の知識を駆使しようとするのだが……。
現世ではできなかった平凡な生活を彼は隠り世で送ることはできるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-18 11:52:44
17810文字
会話率:29%