さんばかの可能性の物語、page of lambdaの二次創作小説。
(結末まで含みます)
ヘルエスタ王国に仕える執事セバスは、ヒヨコである。彼はお仕えする姫は第二皇女リゼ・ヘルエスタ。文武両道の誉れ高いが、コミュ障で社交だけは大の苦手
だ。
姫は公務として、国王イーズ大公の謁見に立ち会う。イーズ大公は有力な貴族であり、国王の政策とは対立関係にある。謁見の最中、リゼはちょっとしたやらかしをしてしまうが、何とか無事に乗り切る。
それらの行事は全て、ヒヨコの侍従たちによって巧みに取り仕切られていた。自室への帰り道、リゼはセバスと会話し、大公の公子が自分の婿の候補であると知らされ、驚く。
セバスは、政略結婚は皇族の義務だとリゼに諭そうとするが、意志とは裏腹に、そのクチバシはリゼ個人の幸せが第一だと主張してしまう。セバスは困惑して会話を打ち切るが、リゼはセバスの優しさに喜ぶ。
その頃、王の書斎では、侍従長であるニワトリと国王が対等に会話をしていた。侍従長はヒヨコ族の女王である。ヘルエスタ王家の初代女王と盟約を結び、王国を陰で支えてきたのだった。ヒヨコの女王は盟約を果たすことを改めて誓うと、彼女の一部であるセバスとしてリゼに付き従う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 17:30:00
2246文字
会話率:40%