酔った勢いで女の子を拾った。と思ったら可愛い男の娘だった。つまりわたしは――無防備にも同い年の見知らぬ男を、一人暮らしの自分の部屋に泊めてしまったのである。
過保護な幼馴染に彼、塚瀬薫くんを泊めたことがばれ、わたしは咄嗟に嘘をついてしまった
。
「あのっ、実は――恋人ができました!!!」
幼馴染に怒られないための嘘、というなんとも情けない理由で付き合う『ふり』を始めることになったわたしたち。
嘘のお付き合いは順調に続き、十か月目に突入していた。
……どうして薫くんは、こんな面倒な嘘に付き合い続けてくれるんだろう?
素直でかなりぽんこつな女の子と、素直でちょっとぽんこつな可愛い男の子。
そんな大学生男女が情けない出会いをして、付き合うふりをして、本当に付き合うことになるまでのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-30 23:55:04
17352文字
会話率:50%
口を開かなければ『清楚美人』な後輩が、ある日突然ピアスを開けてきた。なんでも、彼氏ができた大好きな幼馴染に少しでも気にしてもらいたかったらしい。しかし、ピアスに気づいたのは僕だけ。
その彼氏のせいで夕焼けが嫌いになったと語る彼女に、僕は
決意した。――このめんどくさい後輩に告白するなら今しかない。
外面はいいけど互いに対しては遠慮なし、そんな先輩後輩の恋の話。
*このお話は別題でpixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 13:27:33
16841文字
会話率:46%