電凸くんをどうやったら大人しくされられるか考えてみた。
最終更新:2024-12-04 20:35:43
652文字
会話率:15%
受話器に手を伸ばすと同時に電話が鳴ったので私は少し驚いた。
しかし、その電話の内容によって受けた衝撃はそれを大きく上回った。
『お、おたくの息子さんをね、い、今、こっちで預かってるんだけどもぉ』
まさか、こんなことが起こるとは思わ
なかった……。驚きつつも、電話相手の男のおどおどした声に思わず笑いそうになった。緊張しているのが丸わかりだ。とは言え、こんなことに慣れている者などそうはいないだろう。私は言ってやりたいことがあったのだが、相手は早くプレッシャーから解放されたいのか、金額や受け渡し場所、警察に知らせるななど、お決まりの指示を捲し立てるように喋り、早々に電話を切ったので口を挟む余地がなかった。
きっと今頃、一息ついているだろう。私もだ。大きく息を吐き、電話番号を入力した。非通知設定にして発信ボタンを押すとすぐに相手と繋がった。
『はい、もしもし』
「ああ、おたくの息子さんを預かっている者なんですけど」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-05-03 11:00:00
4391文字
会話率:60%
若くて綺麗なヒロイン、母上様に愚痴を零して居ます。世の中、理不尽な事が多いです。特にこの頃の人、自分の思う様にならなければ・・嫌がらせ!非通知設定の無言の電話。大勢になると何でも出来ると思うのかな。病気(精神的に不安定)の人を利用して迄・・
私に挑発する必要あるのか!私は立ち向かうタイプです。若い人がこれではいけません。少しでも良い世の中にならなければと思います。思えば母上の享年49歳を随分すぎて後期高齢者になっています。若くて可愛い母上に、愚痴を零します。手紙を書きます。いつまでも頼って居ます。母上様を越える事は出来ません。でも何とかしようと思うのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-20 10:00:00
12784文字
会話率:0%
会社のお昼休み、デスクの上に置いていたスマートフォンが震え出した。画面を見ると『非通知設定』の文字。電話に出るかどうしようかと悩んでいるうちに切れてしまった。
この日以来、非通知設定の電話がよくかかってくるようになった。
最終更新:2021-11-20 19:48:53
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会話率:27%
ある夏の日。
非通知設定から電話があった。
「もしもしアタシ、メリーさん。いま消防署の前にいるの」
「違う。そっちじゃない」
方向音痴のメリーさんは果たしてターゲットの家にたどり着くことができるのか。
最終更新:2016-09-15 21:11:19
10784文字
会話率:56%