静かなファンタジー 小説家になろう　作者検索

その島では――卒業すると、生徒の記憶が消える。 名前も、顔も、声も。 でも、「誰かがいた」という感覚だけは、心に残る。 それが、この島に隠された、たった一つのルール。 霞青学園で過ごす、たった1年の青春。 最初の卒業生は、恋に命を賭けたバカだった。 そして―― 卒業生たちを"見送る側"だった二人に、"最後の一か月"が訪れる。 けれど二人には、誰よりも過酷な運命が待ち受けていた。 世界で一番切ない、“本当の別れ”が始まる。折りたたむ>>続きをよむ

　いつかあげるわ。桃色珊瑚の指輪を、あなたにあげる。そういい残して亡くなった祖母。葬儀の日、紀代美は祖母の宝石箱から桃色珊瑚の指輪を取り出すと、それに導かれて不思議の森に着いた。魔女が支配する、不思議の森。静かなファンタジー。この作品は野いちごよりの転載になります。折りたたむ>>続きをよむ