高校生活ももう終わる。「わたし」と「彼女」は、部屋のベランダで三年間の高校生活を振り返っていた。入学したときのこと、クラスでのこと、部活でのこと、一緒に遊んだときのこと。たくさんの楽しかった思い出を語り合いながら、けれどもわたしは、今にも泣
いてしまいそうだった。内に秘めていたふたりの痛切な思いを描く、「わたしたち」の青春回想録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 22:05:57
13193文字
会話率:36%
雪乃は大学を卒業するとアメリカへ行き結婚娘二人の母親。仕事で訪れた仙台で偶然に大学時代に付き合ったことのある洵に似たような人に「杜の都」という仙台駅の喫茶店で見かける。25年前の青春が昨日のことのように、思い出の街の思い出の場所を訪ねてみよ
うと物語が始まる。25年という月日が織り成した出来事が今洵の息子たちと雪乃の娘たちの人生をも変えようとしている。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-27 09:06:11
83970文字
会話率:66%
私には、高校時代の思い出という物が何一つ残っていない。ただ、一つの記憶を除いては。
青春時代を無駄にした青年の、ささやかな回想。
最終更新:2017-08-19 16:02:07
6379文字
会話率:18%