学園のパーティーの最中に、侯爵令息が叫ぶ。婚約破棄だと。
突き付けれたのは、大きな眼鏡で顔がよく見えない侯爵令嬢・オリン。
侯爵令息と親しくしている子爵令嬢に陰湿な嫌がらせをしたと断罪すると声高々に告げた。
「失礼ながら、私の婚約者はちゃん
と別にいて、あなたではないです」
オリンは、冷静にそう否定からした。
辛辣な反論に、カッとなった侯爵令息が手を上げたことで、眼鏡が落ちた。そこで現れたのは、騎士科の美貌の公爵令息・リュート。侯爵令息を突き飛ばして、眼鏡を拾い渡すと、「痛いところはない?」ととびっきり甘く優しく尋ねた。彼こそ、婚約者。
パーティー会場は騒然とした。何故なら、彼には謎の美女である恋人がいると噂だったのだから。
婚約破棄だけど、婚約関係ではない。地味眼鏡だけど、実は美女。穏やかな美貌の公爵令息だと評判だけど……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 13:25:08
10682文字
会話率:36%
その扉はいつも突然現れる、時代も場所も超えてあり得ない場所に。そして選ばれた人間だけにその扉を開く鍵は与えられる。扉の向こうは時の止まった『館』。そこには顔半分を隠した美貌の女主人と無邪気な少年が客を迎える。今日もまた選ばれた人間が『館』へ
と誘われる。オペラ座の地下で絶望にうちひしがれるオペラ歌手ジョシュア。彼の運命を変える『館』との出会いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-07 00:00:00
13081文字
会話率:38%