そこは純白の空間だった。
永遠に続く純白の中を一人佇む少女がいる。
処女雪のごとく白い肌。透けるような白い髪。虚空を見つめる瞳も白で、纏うセーラー服も白一色だ。
靴下も、ローファーも、兎耳のリュックも、全てがそれ以外の色を失ったかのように真
っ白だった。
「セカイは綾木世界、観測者なんです」
「この世の全てを観測し続ける。セカイは与えられた役目に誇りを持ってるんです」
「観測者と名乗りながらこの世に干渉してる輩とは違うってんです。セカイはあいつを観測者として認めるきはねぇんですよ」
「それだけ覚えてくれたら特別に、セカイが観測してきた世界の話をしてやってもいいです。耳かっぽじって聞きやがれ、です」
これは一人の観測者が見てきた世界のお話。
本編で語られることのなかった幕間――間奏曲。
※短編集になります。本編をもっと楽しむための、ちょっとしたスパイスです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 07:55:07
280176文字
会話率:35%
『奏』の本編には描いていないちょっとした小話集です(時系列もバラバラです)。主人公の少女と少年たちのよくある日常風景を1話完結で掲載しています。基本的には本編を読まなくても独立したお話になっていると思います。くだらないものもありますし、会話
が主なのもあります。本編のどの辺りなのか、該当するものに関しては表記しております。※この作品はエブリスタでも投稿しております(その際、環境依存文字は代替表記となっております)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 11:00:20
76753文字
会話率:49%
少女は、とある出来事をきっかけにバイオリンを弾けなくなっていた。
そんな彼女は二人の少年と出会い、彼らと時々音楽を奏でるようになる。
少しほんわか少女と、口悪いけど面倒見の良い少年、飄々とした少年の三人組みが、ゆるやかに音楽で繋がり、それぞ
れの事情を解きほぐしていく物語。
※「エブリスタ」にも掲載しています。
(ただし、一部人物の名前表記に関しまして、機種依存文字を他の表記に代替しております。)
本掲載では機種依存文字をそのままの表記で掲載しています。
ご了承ください。
※別作品『奏~間奏曲集~』(https://ncode.syosetu.com/n7972ec/)にて、番外編等掌編を掲載しています。もしよろしければそちらも合わせてどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 17:03:20
777181文字
会話率:47%
いよいよ夏休み。
「退屈だ」と連呼する不老翔太郎(ふろう・しょうたろう)に、金銀河(キム・ウナ)が通う塾で、通称「唇のねじれた先生」が、嫌がらせのような「謎」を出してくるという。
不老翔太郎の眼が輝いた!
最終更新:2019-11-27 17:46:55
6487文字
会話率:100%
フォーレの「レクイエム」を歌うために、「カリリン」こと牧原花梨は、本番前日練習に参加していた。
「天性のレジェーロテノール」の声に魅了され、大ファンになった谷也さんが、今日は隣で歌ってくれるという。初めてのことだった。
大喜びで練習が始
まったのだが、2人の声が揃ったとたん……。
大人の恋の物語を、クラッシックの「歌」を通して、描いています。オペラや歌曲や合唱曲を中心に、ピアノ曲と間奏曲も1曲ずつ登場します。
実際の音楽を聞きながらお読みいただくと、より一層2人の気持ちに寄り添っていただけるかもしれません。
どうぞ、最後までお読みくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-25 03:58:33
85674文字
会話率:41%
「よりかからない~」の続き。バンドの日常と、年末のはなし。(修正)
しつこいようてすがこれは80年代末辺りの設定ですので、音楽業界も当時のものです。はい。
最終更新:2016-01-19 23:38:18
42541文字
会話率:60%
冷泉 明乃は知らない世界をつくりだした。
時間を巻き戻すために。
ひとつ、生者は選ばれし者のみ入界許可とする。
ふたつ、生者がこの世界で死ぬことを禁ずる。
みっつ、愛すべき人は、命を掛けて守り抜くことを鉄条
とする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-12 20:26:16
1595文字
会話率:23%
本物川小説。短編です。
最終更新:2015-07-23 13:53:30
324文字
会話率:23%