錬金術。
世界を物質的に変換させ、この世すべてを把握し、真理に至らんとする法。
この世界の歴史上、錬金術師を名乗ったものは数多い。が、そのすべてが自然の道理が少々わかる程度の者たちであり、正しい意味で錬金術にたどり着いたものは、結局のとこ
ろいなかった。
―――ただ一人を除いては。
傲岸不遜、唯我独尊。自分は世界で最も優れていて、さらに進化し神に至るべく、試験的に神を創造しようとか言うトチ狂った思考で全世界に戦争を吹っ掛け世界の半分を崩壊させたキチガイこと、明星宵(あかほし しょう)。結局は世界の終焉とともに死を迎えた彼だが、気が付いた時には魔法なんてものが当たり前のように存在する異世界に転生!?―――「まぁ、転生自体はこれで27回目だけど。異世界とはたまげたなぁ」
しかして傲慢な彼は、勝手が違う世界においても自分こそが至高と思っているわけで。公爵家の令嬢という立場を使って研究三昧。「流石に世界に喧嘩を売るのは無謀だったな……どこかに都合のいい実験体は……なに?魔王軍?滅ぼしていいの?え?功績を挙げたら予算も増える?よっしゃぶっ殺す」
これは、「傲慢」すぎる癌に取りつかれてしまった世界が滅ぶまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-05 16:58:34
17990文字
会話率:9%