学校の中や子ども会なんかの行事では何故か何も出来ない非力な俺。家に帰ると本来の自分を取り返すものの、あの人にだけは逆らえない。あの人は恐怖の存在だった。
一九八八年の東京から一九九九年のニューヨークまで過去とシンクロしながら進んでいく時間
軸。そしてそこから現在に至るまでの物語。
其処には祗園橋があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 00:00:00
45044文字
会話率:42%
2025年。『禁読法(きんどくほう)』が施行された日本。健全な児童の成長を願う大人たちの余計なお世話により、すべてのポルノメディアの販売や購入はすべて禁止された。今や、エロ媒体は麻薬や銃と同じく、所持しているだけで逮捕される代物となった。
エロ媒体という新たな密売品の出現により、資金を蓄えたマフィアが急成長し、ジャパニーズマフィア全盛期が訪れた。戦後最悪の治安である。それは、ここ愛媛県松山市も例外ではない。
ルール無用の世界にて、主人公獅子丸は、恋人やファミリーの仲間たちを守り抜くことができるのか。真に頼ることができるのは、鍛え抜いた肉体と極真空手のみである。
○登場人物 簡易説明
獅子丸 愛媛県最強の男、極真空手の使い手。酔うと友人の尻に酒瓶を突っ込む。
佐倉 獅子丸の恋人で、バーブロッサムのバーテンダー。客よりも飲む。
音羽 獅子丸が毎度指名するホテヘル嬢。ヘビースモーカーで歯が茶ばんでいる。昼は地下アイドル。
徳川 獅子丸と同じファミリーの下っ端。クソザコもやし野郎だが何故か生存している。酔うと脱ぐ。
※本作は、以前書き出し祭りにて「全日本ポルノ禁止時代」として投稿した作品と同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-20 20:00:00
86222文字
会話率:47%
石畳の街は整然と整い、中央には広場があった。
その中央には、噴水。
街は常に暗い。
住民はすべて、上を見上げていた。石畳を割って真っ直ぐ伸びた一本木に貫かれているのだ。
やがて空に映像が浮かび、銀幕のにぎわいとなる。
だれの記憶
かは、だれも知らない。
他サイトのタイトル企画に出展した旧作品です。2008年の作品。瀨川潮♭名義。当時寄せられた選評を元にやや改稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-27 12:00:00
495文字
会話率:0%