彦哲朗が脱国するには、検問を通される為の合言葉が必要だったのですが・・・。
最終更新:2023-12-11 12:49:35
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会話率:0%
私は、女房と娘を伴って帰省した。ちょうど夏祭りの最中であり、その競演会場で見かけた若い女に昔の恋人である平林淑子の姿を重ね見る。淑子の弟の平林哲から、淑子が私に会いに東京へ行って以来消息不明であることを明かされる。淑子が東京に来たとき、信
州に向かう淑子を新宿駅で見送ったのは私である。私は淑子の重大な決意に気付きながら傍観した。それのみに止まらない。私は、淑子の非情の決意を凶器に変えて利用した。殺人者に他ならない私は、今さらながら淑子の姿を求めて信州に向かう。そして、「天の裁きか?」崖から転落する。真夏の信州の山中、トカゲ、昆虫、小鳥を食い、雨水で渇きを癒しての崖下でのサバイバルである。平林淑子・哲の姉弟は在日二世でありそれが私の得手勝手な不作為をもたらしたことを自覚して愕然とする。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-01-26 16:17:32
16848文字
会話率:46%
19世紀半ば、アルゼンチンのガウチョ、エウセビオ・オロスコは仲間たちと気ままな牧童暮らしを楽しんでいた。
そこにイギリス人の発明品「冷凍船」が現れて、自由なはずの草原に鉄条網が敷かれ始めて……
最終更新:2015-11-10 18:06:54
5567文字
会話率:71%