就職活動も無事終わり、お土産にケーキを買って駅から帰る途中で僕は階段から足を踏み外して死んだ。そのまま何の因果か妹がハマっていた乙女ゲームの世界へと転生する事になる。前世が何者だったのかも知らず成長する中、僕はたまたま出会った少女と友達に
なった。その途端、意識を失い、次に目を覚ました頃には僕は全てを思い出し、深く悩む事になる。なんせ記憶を取り戻すきっかけになった少女が将来、舞台となる学園で主人公を邪魔する悪役ヒロインだったからだ。もちろん、悲惨な結末を迎えるのを嫌々ながらも見捨てずにはいられなかった僕によって彼女は悪役ではなくなる道を歩む――筈だった。この世界に同じく転生した『主人公』によって彼女は無理矢理悪役ヒロインのレッテルを貼られたのだ。全てはイベントという物のために強引に…僕は主人公に復讐を誓う。それこそ、彼女の友達である僕の役割だから――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-06 11:00:00
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会話率:28%