りん、りん、と風鈴の音が聞こえる。
老若男女が生み出す雑踏の中で、気づけば一人立ち尽くしていた。
ここは何処だと零れた呟きに答えるように、誰かが頁を捲る音がした。
これは、一夏に紡がれた、とあるクロニクルである。
およそ100年前の大正時
代に突如タイムスリップした大神キバは、不思議な能力を扱う魑魅という集団と出会う。彼らは忌み嫌われ、迫害され・・・・・・殺意の対象だった。
彼らを殺そうとする国の軍隊、桜軍から逃げながら、戦いながら、その結末を見届ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 22:52:33
2602文字
会話率:37%