気がつくと森の中で雑草になっていた。だけれどなぜか思考はできるし自我もある。おまけに変な知識もある。ゲームみたいなステータス画面とかレベルとかに違和感を覚えつつも、とりあえず生きるしかない。
元は人間だった気がしなくもないが、その記憶は
あまりない。
それはさておき光が美味い。光合成気持ちイイーなどと思っていたら、植物の声が聞こえるハイエルフの少女と出会う。
会話できるって素晴らしい。とりあえず果物とかあげたりしつつ、少女に引っこ抜かれてエルフの里へ。
大事に大事に育てられつつも、うん? 何だかキナ臭い気配。
どうやらエルフは迫害され、追放された種族らしい。
だけど見た目は良いから奴隷として狙う不届きな奴等もいる。
すでに家族のようにエルフと暮らしていた雑草は、皆を守るために奮闘する。進化する。
これはエルフを守護する心優しき雑草、あるいはいつか至る「世界樹」のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-14 20:27:32
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会話率:27%