【詠星】。それは人が誰かに届けたくて仕方ない言葉、されど様々な理由で届けられない言葉が墜ち、ひとりの自我として形を持ったもの。彼等は名前以外の記憶が無いまま、その身に宿る想いを確かにいる誰かに届けたくて、されど届ける相手も届けたい言葉も分か
らないままもどかしさに苛まれる。そんな彼らを支援するのが【紡ぎ手】と呼ばれる存在である。アルクは【詠星支援・研究機関ラプラス】に所属する紡ぎ手。今日も今日とて夜勤と肉体労働と命の危険という怠い仕事をこなしていたアルクは空から何かが墜ちてくるのを認めた。確認すれば、それは幼女と紛う少女の姿。新たな詠星の誕生にアルクの支援はまたひとつ、開始する。これは、詠星と紡ぎ手の支援を描く日常のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 16:00:00
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会話率:47%