「また理不尽を与えられるなら……僕を転生させた張本人を1発ぶん殴ってやる!」
現代を俯いたまま生きる15歳の少年『阿嘉月 颯』は、ある日胸の激痛と共に倒れてしまう。
死を確信する中、突如として悲鳴や怒声を耳にする。
――『世
界に、希望を』――
その中で唯一自分に明確に向けられていた声の主も分からぬ『言葉』を聞き意識を失う。
後にララート村という聞いたこともない場所に流れ着き、そこで出会った真紅の目の少女『ユリィ』と旅に出る約束を交わす。
なぜ僕は転生をしたのか?
『あの言葉』は何を意味するのか?
そもそも『僕の生きる意味』とは……?
少年はララート村で成長して自分探しの訳アリ者『ハヤテ』として仲間と共に旅立ち、やがて人間に仇なす魔族との戦いに身を投じていくことになる。
その旅路の中で明らかになる『あの言葉』の意味と、ハヤテの正体、そして世界の全てを知った末に彼が紡ぎ出す答えとは――
「僕は……他の誰でもない、僕の意志で戦う!!」
世界の運命と共に、剣と魔法と命の意志が交錯する『自分探し系転生者』の旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 22:32:43
339631文字
会話率:45%
前世が魔王、もしくは勇者とされた者の魂のみが導かれる世界、グランステッド。そんな理不尽な世界に、照坂悠斗はいつの間にか来てしまっていた。悠斗は、魔王でも勇者でもない――正真正銘ただの人間。そんな平凡な存在を、世界は許さなかった。魔王と勇者の
対立、居住区による抗争、さらには――世界の意思による存在抹消宣告。偶然辿り着いた訳アリ者が集う村で、世界に認めさせるために修行をする悠斗だが――。左を見ても、右を見ても、存在するのは魔王か勇者。これは、そんな人外の世界で、ただ一人のイレギュラーとなってしまった少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-26 00:06:44
36246文字
会話率:31%