そして理想は、再び現実によって失われる。
龍になるため滝に登る必要があるなら、彼らもまた滝を登るだろう。
欠けたひれをそのままにした者も、欠けたひれを取り繕った者も。
ひれ欠けたまま滝を登れるか? そのまま龍になって歪にならぬか
?
歪な竜は果たしてどれだけ生きられるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-24 22:00:00
116113文字
会話率:21%
時に理想は、予想外の形で現実に化ける。
二○一○年八月末。
上宮家事件後、裁定委員会情報部第一課課長・大船卿玄は、上宮斉明の後見人を探していた。
そんな時、裁定委員会人事部に追求者から立候補があった。それは参考資本提供者、篠原久篠
乃だった。
ひとまず斉明は久篠乃に預けられるが、斉明は抵抗感を拭えない。作る事しか才能がなく、使うことが出来ない斉明は、どちらも器用にこなす久篠乃とは上手くかみ合わず、良好な関係を築けないでいた。
そんな折、斉明はとあるものに出会い、ある決心をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-24 22:00:00
143265文字
会話率:40%
解創。それは己に業を力とし、この世に新たな規律を創造する解脱の対となる概念。
そんな解創を巡って追求者が、解創者が、裁定委員会の人間が繰り広げるエピソード集。
最終更新:2016-09-16 22:00:00
21466文字
会話率:37%