――おそらく、私には異性から嫌われる呪いがかかっている。
だって、父は無関心で婚約者は横柄で、義兄は険しい表情で睨んでくる。
伯爵令嬢のルーシーはそう思い込むことで、辛い日々をなんとかやり過ごしていた。
ある日、唯一の取柄である治癒魔法
の技術を向上させようと義兄に声をかける。
それから、徐々に変わりゆく二人の関係。
異性に嫌われている自分だけど、義兄には嫌われていないのかもしれない。
憂鬱な未来が迫る中で、ルーシーの心の拠り所は義兄になっていく。
――果たして、ルーシーが自分にかけた呪いのような思いから解き放たれる日は来るのだろうか?
自分の人生を諦めているルーシーとそれを陰ながらフォローする義兄の静かに燃えていく愛の物語。
☆怪我、流血表現がありますので、苦手な方は気を付けてください。
☆残酷描写は予告なく入ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 06:00:00
6614文字
会話率:19%