マリディアーナ・パレントス公爵令嬢にはフリッツ・ブックエード公爵令息という婚約者がいる。彼はことあるごとに、「マリディアーナは愛が足りない。もっと私に愛を示すべきだ。今日だって、レーナは可愛らしく私に愛を示してくれたと言うのに」といい、レー
ナという女性とイチャイチャして見せびらかしたりする。マリディアーナは思う。この婚約は政略なのだから愛がないと…いい加減に婚約解消したくなったマリディアーナにブックエード公爵夫人は婚約者の変更を提案するが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 15:57:27
3495文字
会話率:41%
伯爵令嬢であるメラニーは十二歳の時、同じ伯爵家の嫡男で同じ年のハーリーと婚約した。
魔道具愛好会というサークル仲間だった父親同士が、より一層仲を深めたいと、二人で勝手に盛り上がった結果だった。
その婚約者は魔法の天才だと評判の美形だっ
たが、一般常識に欠け、拘りの強い面倒な男だった。
メラニーは自分の名前すら正式に覚えているのか怪しい男のために、ずっと世話をし続けてきた。
婚約者との関係を少しでも改善できたらいいと思ってきたからだ。
ところがその彼はメラニーに感謝するどころか、なんと浮気をした。
婚約者にとって自分への関心が、魔法の次だということは彼女にもわかっていた。しかし、三番目以下になってはさすがに耐えられない。
今度こそハーリーとは婚約破棄してやる、とメラニーは強く決意したのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 21:07:03
9471文字
会話率:16%