心の中には小人さんたちが住んでいて、小人たちがお祭り騒ぎをすれば心が浮き立ち、小人たちが心の中をとっ散らかせば、心がかき乱される。そんな風に、小人たちが何をするかで心の持ち主はいろんなことを感じてる。だったら、人が傷つくときは? ……人が「
心が傷ついた」と感じるとき、心の中では『針の番人』と呼ばれる小人が針で心臓を突っついている。『針の番人』に心臓を突かせるのは、『仕分け人』と呼ばれる別の小人。仕分け人は、心の持ち主がよくないことをしたときに、針の番人に心臓を突かせる。
ということは? ……心を傷つけるかどうかを決めているのは、仕分け人ということ。
心の持ち主がよくないことをしたか、していないかを仕分ける仕事はとても重要で、キッチリ仕分けのできる仕分け人を育てる必要がある。クラトはミヤから、そんな話を聞いた。
それじゃあ、どうすれば優秀な仕分け人に育てることができるんだろう?
クラトの疑問に対するミヤの答えは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 13:45:18
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