義弟・直隆(なおたか)が部屋を訪ねて来た。
彼は今、俺と義兄・正晴(まさはる)の仲介をしている。
あの夜以降、俺と正晴は互いに相手を避けていた。
もう、限界だったんだ。
最終更新:2011-03-02 23:58:39
6133文字
会話率:38%
とても綺麗な蝶だった。速度を緩めることなく、俺の前方をすーっと音もなく飛んでいく。俺は捕まえたかった。触れたかった。どうしても。でも、追いつけなくて。――昨日見たその夢を、俺は彼女に話そうと思った。
最終更新:2011-02-25 18:04:06
2367文字
会話率:34%
『肌をなでる風』の『裏話』第2弾です。
時系列は『夏の終わりを告げる風』と『突然の秋雨』の間です。
ある日曜日の夕暮れの中、千春と娘・千尋(5歳)が買い物に出かけた帰り道のお話。
最終更新:2011-02-25 17:21:21
2070文字
会話率:39%