ミルテリヌは家からも婚約者のボグジスからも冷遇され簡単に見放されて追い出された。
実の母は早くに亡くなり、後妻とその娘である義妹のリゼリデットは、露骨にミルテリヌを疎んじた。
父も見て見ぬふり。
普通ならお家を乗っ取り事件なのだが、立件は無
理だろう。
なんせ当主が一番追い出したがっているのだから。
復讐をしたいが、なかなか無理である。
ある日、文字を書ける機会があり得意文野だと気合いが入る。
それが日の目を見たら、あっという間に声があちこちからかかることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 06:10:00
3409文字
会話率:17%
ゆうちゃんは、成長の早い八歳の女の子。背が高くて、頭もいい。周りのクラスメイトと馴染めず、自分が大人びていることも理解している。
そんなゆうちゃんは、昨日初潮を迎えた。それをきっかけに気付いてしまった複雑な感情を、学校の近くに住むお習字の
先生だった、里ばあに打ち明ける。
特別になりたいけど、特別になれない。誰かに気付いて欲しいのに、素直になれない。
早すぎる思春期に苦しむゆうちゃんに、里ばあは渋いお茶を出して、そっとアドバイスをする。
個性は一つじゃない。いつ現れるかもわからない。だから毎日些細な幸せを大切にしなさい、と。
何かが解決したわけじゃないけれど、ゆうちゃんは小さな一歩を踏み出そうとする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-19 22:01:30
8940文字
会話率:26%