図書館で手に取った、一冊の本。
ページをめくった瞬間、私は“物語の中の世界”に転生していた。
見知らぬ世界、けれどどこか懐かしい風景。
そして、私の周りには“運命”を抱えた彼らがいた。
──冷たい瞳の王子。
──過去を知る優しい騎士。
──真実を隠す魔導士。
──そして、「君が読む世界だ」と微笑む旅人。
これは、恋をするたびに世界が壊れていく物語。
私の力は《記録の魔眼》。
読んだ物語を、現実にする力。
選ぶたびに、誰かが消える。
愛するたびに、何かが終わる。
それでも私は、この“終末の恋”を最後まで読むと決めた。
──君が、そこにいたから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 23:20:20
5049文字
会話率:14%
ショートショートです。
最終更新:2018-09-01 00:05:13
1468文字
会話率:35%