誕生日パーティの当日に精霊のギフトが発動し、脳裏に流れてきたのは夫の浮気映像だった。
夫のシグルドは、トラウマで苦しんでいた私を子供の頃から支えてくれた人だった。
信頼できる彼だから、政略関係なく彼を愛し、夫に望んだ。彼となら終わらない苦
しみを乗り越えて行けると思ったから。
でも結局、彼も他の男と同じだった。
私の幸せは、あっけなく崩れてしまった。
もう嫌だ。
誰か。
誰でもいい。
この力を私の中から消して。
精霊の祝福なんかいらない。
こんなの祝福じゃない。
私にとっては呪いでしかない。
お願い、誰か。
この呪いから私を助けて──
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いつものごとく、ゆるふわ設定です。
内容が合わない方は静かにブラウザバックをお願いします。
中編未満くらいの長さです。
よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 19:14:50
64044文字
会話率:35%
地獄。そこは生前の行いを、終わらない苦しみで悔い改める場所である。
地獄。そのに居る人間どもは獄人と呼ばれ、永久に後悔しながら生きる。
地獄。人の愚かさは簡単に露呈し、その醜態を晒す恥辱すらも刑である。
人とは愚かだ。だからこそ素晴らしい
。美しい。
ここは、地獄処四丁目血の池地獄のゴール脇。
カフェ・ヘル。今日も獄人の後悔を聞いてやる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-19 18:25:12
8017文字
会話率:51%
主人公であるエリハは異世界転移した。死ぬ直後の状態だったため、特別な力も何もなく、持っているのは無駄に高品質な音楽プレイヤーだけ。そんな中、エリハは雲が頂を隠すほどに大きい塔の中へ入り、龍の亡骸が積もった光景を目にする。何を思ったのかエリ
ハは龍の死体の山に登り、頂にて降ってきた龍に潰された。息もできぬ状態で、口を必死に動かすと、何か暖かくそして鉄臭いものが口の中に広がった。エリハはそれを口に含むと息が楽になる。しばらくするとまた苦しくなるので同じように口に鉄臭い液体を含む。楽になる……。終わらない苦しみに、目の前のものを何とかしなきゃいけないと焦る。手足は使えない。動くのは口だけ。口なら動く。ならばすることは一つだった。エリハは、目の前のソレを――たいらげることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-26 23:52:37
5093文字
会話率:11%
あの日、僕達は緑の大地を目指して、機械の巨人と駆けた
最終更新:2015-03-21 10:02:18
12135文字
会話率:68%