秋馬雄太は恩人とも言える貝塚葵に惚れていた。
「先輩、お昼食べましょう!」
「重箱フルコース?! どうしたの、これ?!」
「料亭で三日三晩先輩への愛を説明しながら土下座して、修行してきました!」
「えぇ?!」
だがその愛は
どこまでも重かった……っ!
葵の何気ない一言でも、雄太はそれを真に受け奮起して一見不可能なことでも可能にしてきた。
一緒の高校に受かって見せなさいと言われれば、難関校に受験し合格――
彼女が強い人に憧れると口にすれば護身術を極め――
恋を徹底的に頑張ろうと言えば――現在継続中で本気で恋をしている。
そんな雄太と素直になれずにいる先輩、上手くいきそうでいかない2人を周囲はちゃかし面白がっていた。だがそこに割って入ろうと空気を読まない天真爛漫な葵の妹は宣言する。
「お姉ちゃんばっかりお弁当ずるいよ、ずるい! 彼女じゃないんでしょ? じゃあ私が雄太君の彼女になるから! 明日からお弁当よろしくね!」
これはそんな3人が織りなす恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-21 19:11:25
37053文字
会話率:46%
この作品は自分のtwitter(@hapihapi01)で投稿したものの転載です。
最終更新:2018-02-15 01:25:22
1027文字
会話率:100%