平城歩叶は12月にひとりで死んだ。
高校時代、歩叶の恋人だった清沢優星は、大学進学を機に仙台でひとり暮らしを始める。歩叶との思い出が詰まった故郷から逃げ出して、一日も早く彼女を失った痛みを忘れることだけが望みだった。
しかし大学三年の
夏、田舎に住む祖母が亡くなり、優星は帰郷を余儀なくされる。二年ぶりに訪れたふるさとで、彼はなつかしさから歩叶がよく通っていたとある神社へ足を踏み入れた。
ところがそこには、かつて歩叶が使っていたものにそっくりのスマホが。まさかと思い手に取ってみると、端末の中には文字化けしたアプリがひとつだけ。それを起動し、画面を覗いてみたところで優星は息を飲んだ。
何故ならそこには、かつての記憶のままの歩叶が映り込んでいたから。
これは彼が過去とつながり、彼女を取り戻すまでのひと夏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-17 07:00:00
186189文字
会話率:36%
立川巡瑠(たちかわめぐる)は人間関係に疲れていた。
春先、およそ1年ほど付き合っていた彼女と別れてから恋とは何か、愛とは何の為に必要なのかが分からなくなっていた。
高校2年の春、クラスにとびっきりの美少女が転校してから数奇な運命に巻き込まれ
る。
偶然の最中、転校生と元カノと3人でいるところを写真に撮られ学校中にばら撒かれた巡瑠はそこから始まる愛憎の渦に巻き込まれ命を落とす。
目覚めた先は24時間前の日常だった。夢なのか現実なのか分からないまま、残酷な現実が再び始まろうとしていた。
人を好きになる気持ちは、等しく誰かを狂わせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 11:00:00
405832文字
会話率:39%
バスケ少年、優は壮絶な事故により生死の狭間を彷徨った。
その1年後、優は脳に甚大なダメージを残したまま、美少女の姿へと変貌を遂げていた。
「ボク――ふつうに――くらし――たい――」
優が望むは平穏。そして平凡な普通の生活。
多く
の後遺症を残すまま、優は憂と名を変え、学園への復帰を果たす。
TS……完全なる性転換の事実が明るみになれば、憂のささやかな希望は叶わない。
事実を『知る』少数の者たちは、憂の為に……と今日も奮闘するのであった。
……と言う訳で、実際に女性化が起きた時、周りの反応は……をコンセプトに書き始めました。
※9/4 カクヨムに投稿開始しました。※カクヨムに於いては、連載打ち切りました。
※マグネット!に転載開始しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-27 22:35:45
1837457文字
会話率:37%