昔語りを始めましょう。これは笛を愛した少女と、それを愛おしんだ神霊の恋物語。
数えで13になる少女笹は、幼いころからの笛好きで毎日のように作っては吹いているため、両親や村人からは笛狂いと謗られていた。ある日、笛狂いのせいで嫁に行けなくなるこ
とを恐れた父に、家から放り出される。
泣きながらたどり着いた森の奥で出会ったのは、白い髪に瑠璃の瞳をした声を持たぬ少年だった……。
初投稿になります。暖かく読んでいただければ幸いです。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-14 21:21:31
48522文字
会話率:23%