西暦二二〇〇年、人類は人の殻を捨てて電脳世界に閉じこもった。
これは地球環境の悪化により人類が生き延びる選択肢として見出した結果だった。
以降、人類は《空箱の楽園(キューブ・ノヴァ)》、通称《箱》での生活を余儀なくされる。
時は経ち、二三〇
四年の現代。超巨大サーバーである《箱》の負担軽減策として《ある法律》が施行されていた。
この情勢に九条夏絃(クジョウ・カイト)は少なからず疑問を持つようになる。
そして――――カイトの日常はある日を境に一変した。
※「仮想現実のその先には何が待つんだろう?」そんな作者の妄想を形にした小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 00:00:00
25718文字
会話率:33%