わたしの仕事は馬車で客を運ぶことです。
ある日、お忍びで街に視察に来たとってもハンサムな皇帝陛下を馬車に乗せることになりました。
「庶民は臭いな——」
皇帝は平民の暮らしを傲慢な視線で見つめます。
(なんて嫌なお方なんでしょう)
わ
たしは内心、腹を立てました。
ところがみるみる天気が悪くなり嵐になり、川が氾濫してしまいました。
ついに馬車を動かせなくなりました。
仕方がないので川沿いの小さな小屋に避難することにします。
雨の音が響く小屋で、皇帝陛下はポツリと身の上話を始めます。
実は陛下は幼い頃から義母にいじめられ、辛い幼少時代を過ごしていたのです。
「庶民には、優しい母がいて良いな⋯⋯」
「わたしも母がいません」
ふたりとも母の暖かさを知らないのです。
ふたりの間に不思議な空気が流れます⋯⋯。
なんだか暖かくて切ない空気です。
そしてこの夜、わたしと皇帝陛下は結ばれました。
わたしは陛下に純潔を捧げたのです。
(もう二度とお会いすることはないわ)
けれどもその二ヶ月後、わたしは自分が妊娠していることに気がついたのです⋯⋯。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 11:13:19
4668文字
会話率:25%
この作品は以前「マグネット」さんで掲載していた星野谷月光さんのシェアワールド「宵闇プロジェクト(https://ncode.syosetu.com/s9391d/)」参加作品です。あちらを撤退したのでこちらで再投稿。
この作品自体は、現代に
限りなく近い世界で、ふわっとした妖怪小説の、さらっと事案(ロリ)モノです。
この作品は「n9922fb」の二次創作です。作者より許可を頂いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-08 07:03:47
4594文字
会話率:36%
〃秘術〃と呼ばれる強大な力と〃秘術者〃と呼ばれる子供が存在するこの世界。
魔の世界といわれるこの街で。
主人公は幼いくせに半端ない美貌を持つ金髪の少女に助けを求められた。
彼女を助けるために少年は今までの生活を捨てることを決意する。
*セクレット・チルドレンタイム【秘密の子供たちの時間】
*更新不定期折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-19 16:00:19
35054文字
会話率:56%