神僕検察官――それは、神が選定し、神に仕えるための者達である。
ある日魔法を使う才能を発現させた高校生ラムダ=コーミランは、女神カヤナルミによって神僕検察官へと任命される。
それから4年後――ラムダの元に二人の少女が訪れる。当初は依頼人かと
思ったラムダであったが、聞き覚えのない国名に嫌な予感を覚え、女神の元へと向かう。実はこの二人は異世界の人間で、ラムダを異世界に召喚しようとした行為に対して激怒した女神が、報復行為の逆召喚でこちらの世界に連れてきたのであった。
女神は「勇者としてではなく女神の使徒として異世界に赴き、貴方の母の敵である魔王四天王の一人を捕らえてこちらの世界に連行し、裁判に起訴しなさい」とラムダに神命を下し、逆召喚した少女達と一緒に異世界へと送り込む。
正体を隠し、召喚されたふりをして異世界の水の国にたどり着いたラムダであったが、勇者として迎え入れられるも、ステータス鑑定をされた結果、勇者には程遠い最弱のステータスと判明し、国王から処刑命令が下されてしまう。
他国へ逃げ延びたラムダは、彼を追ってきた王女と公爵令嬢を仲間に加え、冒険者として各地を旅することになる。
しかし、異世界の住人は知らない。彼の力が、ステータス通りの数値ではないことを。科学と魔法を駆使した真の力を――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-27 19:14:17
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