王都の教会にラポワリー侯爵家の双子の姉妹が両親と共に訪れた。
十二歳になった者が全員受けなくてはいけない神託の儀式のためだ。
儀式を受けると平民でも特殊能力であるスキルを授かることもあるし、貴族なら神の加護を授かることもある。
美しいと評判
の妹フルールが授かったのは女神の加護。
喜んだ両親はフルールだけを連れて帰ってしまう。
残された姉のフェリシーは戸惑いながらも、両親からの愛をあきらめていた。
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