少年は出会う―――人ならざる者たちと。
黒い天使はこう言う。
「怪異とは人に紛れてでも生きる存在だ。」と。
銀色の虎はこう言う。
「この世界は本来、人が関わってはならない領域なんだよ」と。
だが、少年は関わらざるを得なかった。それは、亡き青
年との約束があるからだ。そして、かつて神だったという『ウサギ』は少年にこう言った。
「君を始めとした『命』を【彼】に集めなくてはならない。それは【彼】が目覚めるまで終わらないのだから。」
今日も少年は怪異に関わる。『ウサギ』に関わり、命を落とした恩人のために、そして、自身の運命を覆す為に…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-29 07:16:50
13280文字
会話率:60%