都内の高校に通う少年・高津健壱は、休みがちな友人を気遣いながら平穏な日々を送っていた。
ところが、山手線で大事故の遭った日、同じ電車に乗り合わせていた同級生が翌朝に変死体で発見されたことをきっかけに、奇々怪々な連続殺人事件の渦中に巻き込
まれてしまう!
警視庁も匙を投げるこの難事件に、私立探偵・山藤悠一とその右腕・猫目大作が出馬し、健壱は二人とともに事件の謎を追うが……!?
待ち構えている悲しき真実、そして、不穏な世相の中を抗いながら生きる人々の人間模様を描く、社会派推理小説ここに登場!
(初出……平成三十一年 推理同人・睦月社 睦月社推理新書 刊行)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-26 21:00:00
109855文字
会話率:51%
2010年9月、東京都文京区湯島の取り壊し予定の廃ビルから、リクルートスーツを着た白骨死体が発見された。被害者は京都の大学生・小堀川陽子。遺体は死後一年が経過しており、殺害の痕跡があった事から捜査本部が設置された。が、捜査の結果、彼女は死
亡する直前に第一志望の企業の内定を突然辞退してなぜか再び就職活動をはじめ、その一環で東京に出てきた際に殺害されたらしいことが判明。さらに、京都府内の自宅からは被害者が謎の男性と一緒に写った写真と、学生には不釣り合いな三百万円の現金が発見される……。死亡当日に彼女が面接したという三企業を調べる警視庁、写真に写った謎の男を追う京都府警、彼女が突然内定辞退した企業に疑念を持つ大阪府警……。各々の県警がそれぞれの思惑で動く中、ひょんなことから名探偵・榊原恵一もこの事件の捜査に介入。事態は一気に衝撃的な結末へと向かっていく事となる……。女子大生を白骨に変えた「悪魔」を、榊原恵一が追い詰める!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-29 00:55:13
71199文字
会話率:64%