「何だ、おまえは。いったい」
「クズを殺しに来ただけさ。ザマアミロ、生ゴミ野郎、貴様に裁判なんてもったいねえ、貴様らなんざ縄で束にしてゴミと一緒に燃やすがふさわしいぜ」
会社の不正経理を上司から強要され、同僚から裏切られ、上司や社長からす
べての罪を着せられた赤門善哉(あかかどよしや)は妻からも罵られ、自己保存の生存の本能から逆上狂乱し、上司や社長を惨殺、自分の家族までも殺してしまう。
最後に家族で行った場所に行き、幸せだったころを思い出す。
ここに来たときの幸せな時間を思い出し、妻や娘を想って慟哭。自殺を考えるも、遺族に憎まれ罵倒されて生きようと決す。生きることは袋小路なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 07:33:17
8661文字
会話率:57%
『――へ、ようこそ。当エリアに移住後は、以下の7つのルールを遵守していただくことにより、生活が永久に保障されます。(※移住後は、エリア外への移動は一切できなくなりますのでご注意ください)――』
日本の房総半島に創られた国家再生特別行政
区――。
その広大なエリアは、日本人であれば誰でも受け入れて、死ぬまで生活を保障すると宣伝している。しかし、巨大な壁で内側を隠し、内部情報を徹底的に封鎖しているため、多くの一般人は近づこうとすらしない。そのエリアに移住を希望する人間は、資本主義社会に適応できなかった落伍者ばかり。そのため、人々は彼らのことを『天国堕ち』と呼んだ。
一流企業に就職した飽海花も、天国堕ちの人間をさげすむ一人だった。しかしそれが、ある日を境に突如として逆転。順風満帆な人生からまたたく間に転落した花には、もはや天国堕ちする以外に道は残されていなかった。そしてその日から、花の人生は予想もつかない方向へと大きく変わり始める――。
虐待から逃げてきた女子中学生。五億の借金から逃げてきた中年男性。花粉症で死にかけて逃げてきた人気アイドル。戦争から逃れてきた11万もの難民たち。世界の最先端をいく超科学。永久に続く幸せなエリア。誰もが幸せに働く優しい社会。そして、その裏に隠された様々な機密事項と、闇でうごめく卑劣な陰謀――。
どうして巨大な壁で隠すのか。どうして二度と外の世界に出ることができないのか。愛を知り、平和を望み、胸が張り裂けんばかりの戦場に究極の武装で潜入した花は、最後の最後にその真実を知らされることになる――。
(※注 本作品は全体的に穏やかな展開となっておりますが、終盤のごく一部に、非常に残酷な描写が登場します。可能な限り控えめな表現にはしてありますが、苦手な方はご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 18:00:00
210627文字
会話率:52%
どこにでもいるサラリーマン。
30歳を目前に、自分を見つめ直す一人の青年。
変わらぬ日々を望みながらも、心の奥底に見栄隠れする「何か」に捕らわれる心情。
友情・愛情そして仕事に葛藤する、ヒューマンストーリー。
最終更新:2014-05-07 19:55:27
1173文字
会話率:17%
現代日本社会を隠喩的に描く、インターネット社会小説!
最終更新:2013-06-07 21:49:49
2064文字
会話率:60%