どしゃぶりの雨の日。
桜庭(さくらば)ロクは、学校からの帰り道に女の子と出会う。
傘も差さずにじっとしていた彼女に声をかけると、
「帰る場所がなくなったんです」
「母親が私を捨ててどこかに行きました」
と、淡々と告げられてしまった。
表情の変化が小さくて落ち込んでいるのかも分からない。
それでもロクは彼女を見捨てようとは思わなかった。
「……なら、来るか? 俺の家」
そうして始まる、温かくて優しくてちょっと刺激的な日常。
大きな一軒家での小さな二人暮らし。
料理を作ってもらって、掃除を一緒にして、ゲームを楽しんで、映画を見て。
高校二年生の桜庭ロクと、高校一年生の小鳥遊(たかなし)小鳥。
二人の微笑ましい物語が始まります。
※感想への返信について
しばらく停止しておりましたが、2020年8月6日より再開しました。
※金銭面等の話が気になる方へ
本編の第2章の最後に執筆しておりますので、気になる方はそこまで読み進めていただければと思います。
※ こちらはカクヨムにも掲載することにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-17 17:15:45
89413文字
会話率:57%