「俺、この世界に呼ばれたんだ。勇者として」
「…うん?」
一般兵だと思っていたジュリアン(前世:八月一日アコン)は、偶然にも同郷の人間と異世界で出会った。しかも相手の肩書は勇者。この世界を救うべき存在。…なのに、なぜか追われる立場になって
いる。
「異世界に召喚されて『勇者様、この世界を救ってください』ってなったらチートハーレムで俺TUEEEE状態になるんじゃなかったのかよ!?」
「いいね。夢があるね。でも…それ、ラノベの読みすぎじゃないかな?」
「でも友人から借りた本だと大体こんな展開で…って、お前ラノベ知ってんの?」
「あ。…えっと…実は僕、ほら、あれだよ…て、転生ってやつ?」
正確に言えば転生じゃないけど、説明が面倒だった…。
これは同じ世界から別の方法で異世界にやってきた青年たちが、世界を救ったりしながら元の世界に返るための方法を探す物語。
(たまにシリアス展開になるため、警告タグは保険)
15/11/12・本格始動折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-29 20:00:00
505026文字
会話率:59%