森の奥の小さな村に伝わる言い伝え──願いを叶えてほしくば、魔女に己の肉体を供物として捧げよ。さすれば願いは叶う、と。
幼い少女の純粋な願い
未熟な少年の傲慢な願い
魔女が叶えるのはどちらの願いか──。
柴野いずみ様主催の「匿名両
片想いな二人短編企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 06:00:00
4025文字
会話率:49%
メアリは、ウェールズ辺境伯家の次期当主である。
メアリは、秘密結社の最高位の長である。
メアリは、その身に猛毒を秘めた怪物であり、美しくわがままな令嬢であった。
そんなメアリの十五歳の誕生日に、家の当主である父親が亡くなった。
そ
れは、ウェールズ辺境伯家の権力が少女のモノになることを意味し、少女の中の怪物が解き放るれたことを意味する。
己の好み以外に制御がなくなったメアリの前に、立ちふさがる者達がいた。メアリの若さを理由に侮って、彼女が持つ辺境伯家の利権、秘密結社の成果、メアリの猛毒を奪おうとする者達が、集まって来たのだ。
花の蜜に群がる害虫のようなそれらの蠢動を見て、メアリお嬢様は毒の滴るような笑みで決定する。
――叩き潰す。
「ええ、私らしく、私らしくやるわ! 合理的に敵を枯らし、贅沢に生を養い、美しく咲き誇るの!」
世界を己の庭として、美しく咲き誇るため、メアリ・ウェールズは自らの歩みを踏み出す。
間もなく、その名前は歴史に記される。
真っ赤な血文字で、大きく――ブラッディ・メアリと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-18 12:00:00
306393文字
会話率:34%
皆さま、はじめまして。
皆さまには友達がいらっしゃるかしら?
私には居るわよ。A子っていう名前の女の子よ。そう。私の友達は1人なの。A子にも友達が1人よ。私だけがA子の友達で、A子だけが私の友達なの。誰にも渡さないわ。A子に私以外の友達が
できたら、思わず殺してしまうわ。あら、すみません私ったらつい口が滑っちゃって……。
あら?あらあら?あそこにいるのはA子ね。あらぁ?隣にいるあの子はだれかしら…………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-31 21:00:16
875文字
会話率:0%