わたし、藤井ヒビキは全国大会優勝経験もある天才テニス少女、だった。
つい最近までは。
この四月に、高校生になったわたしは、誰も知り合いのいない遠くの高校へ入学し、そしてテニスをやめていた。
その理由は、わたしのプレースタイルからつけられた
、呪われたニックネームが嫌だったから。
パワーにあふれたわたしのテニスを見て、誰もがわたしを『ゴリラ』とか『ゴリラ藤井』と呼んだ。
そんなの、女の子につけられるニックネームとしては嫌すぎる!
おまけにわたしは、『ゴリラ』というそのニックネームのせいで、失恋までしていた。
「俺だってやだよ。ゴリラと付き合うだなんて」
なんて言われてたりして、さ。
というわけで、単なる一般生徒として高校生になったわたしは、ある日、わたしの正体を知った女子テニス部に捕まっていた。
女子テニス部の西谷部長はわたしに、テニス部に入れという。
「ウチの部にあなたが来てくれれば、百人力よ。藤井ヒビキさん、あなた、どうしてテニス部に入らないの?」
だけどもう『ゴリラ』なんて呼ばれたくなかったわたしは当然、その申し出を拒否するつもりだった。
しかしそこに、イケメンの男子テニス部の部長、斉木さんが現れて、なんだか西谷部長とわたしは、テニス勝負をすることになってしまう。
人前でテニスをすれば、わたしはまた『ゴリラ』なんて呼ばれてしまう。
だけど斉木さんは、こうも言った。
「テニスのうまい女性は、魅力的だよ」
さあ、一体わたしはどうしたらいい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 05:14:00
26652文字
会話率:29%
この世は目に見えないものにこそ真実がある。
北関東の某県にある朝舞探偵事務所は一風変わった探偵事務所だ。妖怪・妖魔・幽霊などが絡む不可思議な事件の解決に奮闘している。時として宇宙人でさえ相手にするなんでもありな探偵事務所。
この事務所には4
人の探偵が所属している。その内の一人がこの物語の主人公朝舞太郎。太郎はいたって平凡な若者で霊能力も超能力も持っていない。それならどうやって事件を解決しているのか。そこはご心配なく。この朝舞探偵事務所には切れ者の特殊能力者が二人もいる。一人は轟茜(とどろきあかね)霊能力者、もう一人は片桐淳(かたぎりじゅん)超能力者。この二人がいれば百人力、いや千人力だ。そして太郎はなんの力も持たないのでもっぱら茜にいじられる毎日。性格的にはツッコミ。この物語はコメディーで太郎目線で進行していきます。笑っていただければ幸いです。
今回の物語は見るからにチャラいホスト風情の依頼者が朝舞を訪れたことから始まります。この依頼者は実は妖怪。この世は妖怪だらけなのかと太郎はショックを受けます。しかし依頼内容は今、世間を不安にさせている連続婦女行方不明事件と繋がっているらしく太郎たちは期せずともその事件に関わっていくことになります。
この作品はシリーズもので前作は『朝舞探偵事務所~自販機がない!~』です。しかし前作を読まなくても大丈夫なようになっています。ちなみに他サイト「20代から中高年のための小説投稿」でも掲載されています。どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 22:19:07
97892文字
会話率:51%
15歳で階級軍曹の美貴はあらゆる苦難を乗り越え夢であった海軍航空隊に就任。
敵の数問わず墜とし、"海鷲"として恐れられた。
"海鷲"に対抗する米軍海軍航空隊の"地獄猫"が美貴に襲い
掛かる。
太平洋決戦の戦艦大和製造を着々と進み大本営は太平洋決戦を望んでいた。
ラバウル航空隊、大日本帝国軍が米軍と戦い、忠実を変えた物語です(視点変更アリ)
海鷲と地獄猫は決着を付けるまで大空の中戦い続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-13 23:36:26
24966文字
会話率:18%