吸血鬼ジョゼフィーナは美しくも残虐な女だ。数多くの罪なき人々を、ただの娯楽の為に殺していた。それも、酷く残酷な方法で。
その邪悪な女吸血鬼ジョゼフィーナの下に、ある報告がもたらされた。彼女の住む城に向かって、攻撃を仕掛けて来た者がいると
いうのである。
「正義を奉じ、私を討たんとする討伐者のご登場というわけか。面白い、歓迎してやろうではないか」
そう嘯くジョゼフィーナだったが、彼女は二つの考え違いをしていた。
一つは、自分は最強の力を得ていると思ってしまっていた事。
そして、もう一つは、邪悪な存在である自分を討とうとするのは、正義を奉じる存在だと思っていた事だ。
だが、実際には彼女は最強ではない。
そして、悪を討つのは正義だけではない。悪が悪を襲う事もある。いや、善悪という規範や、それどころか、人の範疇すら外れた、人ならざる狂気が襲う事もあるのだ。
ジョゼフィーナは、その事を、身をもって知る事になるだろう。
※魔法あり、モンスターありのファンタジー世界を舞台にしています。
※残酷な表現があります。苦手な方はご注意ください。
※直接描写はありませんが、強姦が行われた事を意味する表現があります。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 16:10:14
18155文字
会話率:22%
公爵令嬢リュドミラは、絶望の内に死に瀕していた。
家族を殺され、家を滅ぼされ、自らの身体は汚された上、重い病に罹っていたのだ。
リュドミラは呆然と思う。
「時が遡って、過去からやり直す事が出来たなら……」
そんな事を考えてしまうほ
ど、彼女は打ちひしがれていた。だが、そのような奇跡は彼女の下には訪れない。
時は無常に未来へと流れ続け、リュドミラはそのまま何もできずに死ぬしかない。そのはずだった。
しかし、1つの出会いによって流れが変わる。
旅の治療師によって病を癒されたリュドミラは、最後まで抗う事を、戦い続ける事を誓った。例え、血塗られた、闇へと続く道を行くことになるとしても。
それは、国を揺るがす復讐劇の始まりだった。
※完結を保証します。総文字数概ね8万文字くらいの作品です。
※魔法あり、モンスターありの世界を舞台にしています。
※残酷な表現があります。苦手な方はご注意ください。
※直接描写はありませんが、強姦が行われた事を意味する表現があります。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-18 14:36:42
81402文字
会話率:23%
神々が形作り、精霊たちが自然の恩恵を行きわたらせる世界“マーニス”。
その世界の片隅に一組の男女がいた。
兄妹以上に親密に育った幼馴染だった。
2人は冒険者をしていたが、いつしか2人の関係は対等なものではなくなっていた。
男は光
の戦士と称えられる一方、女は陰の娘と呼ばれて男に虐げられていたのだ。
そして、とうとう足手まといといわれて、仕事からものけ者とされてしまう。
そんなことになってしまった女は、ついに自立を目指し始める。
ところが、それをきっかけに男の様子も変わる。今更女に執着するようになったのだ。
けれど、2人の関係はもはや修復不可能な状態になっていた。
そして、男の行動の為に、2人の関係は完全に決裂し、全く別なものとなってしまうのである。
*過去に「光の戦士と陰の女と呼ばれた2人の物語」というタイトルで投稿していた作品です。若干加筆修正しただけで、ストーリーは変わっていません。
*当然ながら完結まで投稿する事を保証します。
*剣と魔法の疑似ヨーロッパ的ファンタジー世界観を背景としています。
*暴力的な表現を含みます。女性がその対象となる事もあります。
*私が連載している他の作品(エッセイを除く)と共通する世界を舞台にしており、他作品に登場する人物もいますが。ストーリーは単独で完結させています。
*字数は約40,000字、全15話に分けて投稿します。
*5月21日中に7話まで投稿、以後完結まで毎日1話ずつ投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-29 10:19:18
41509文字
会話率:21%