「俺が……死んでる……?」
俺の名はイオン。貴族なのに『天与』――才能がないせいで虐げられてきた。ある日魔族に襲われた幼馴染のリズを助けようとしたんだけど、返り討ちにされたっぽい。目の前には俺の死体。
いや、え? もしかして俺、幽霊にな
ってる!? なんで!?
『だからね、イオンの“天与”は“幽霊化”だった、っていうことなんだよ』
と知った口を利くのは俺の愛剣ファム・ファタール。いや死んでからじゃもう遅いってお前今喋った!? いや、もう訳分かんねぇよ……。
時を同じくして動き出す魔王軍。それに対抗するかの如く、五人の少年少女が魔王を倒す『天命の戦士』として神に選ばれる。その中には――なんとリズの姿が。
いや、待てよ。俺は幽霊。誰にも見えない。そんでファムを使って物を斬ることができる。これ、魔王倒せるじゃん! よし魔王、覚悟――あれ? 斬れない?
「どういうことだよ! もっと気合い入れろよファム! 固くなれ! 限界を超えろ!」
『人のせいにしないの! イオンがへっぽこだからでしょー!? そっちこそもっと腰入れてよ!』
魔王、強すぎて斬れませんでした。マジふざけんな。
でも、決めた。リズを守るため、『天命の戦士』御一行を陰で支えてやるよ!
俺は幽霊だけど、大切な人を守る騎士になる。
そう――『幽霊騎士』なんて、カッコよくね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 00:01:09
554256文字
会話率:35%
人間の域を超えた能力を得た人の存在が報告され、政府はそれらの存在を秘匿した。
それらの人間を管理するために、各医療機関に関係者を1名ずつ派遣し、能力を持った人間が受診した際に拘束できるようにした。
その際の病名を『異能症候群』とした。
そん
なごく一部の人間しか詳しい事情を知らない症候群を発症した主人公は、政府に拘束された後に、異能症候群を利用し犯罪をする人間を捕まえる組織、『異能症候群対策課』に所属することになる。
※ざっくり言うと異能力バトル的な感です。たぶん。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 15:54:11
1377文字
会話率:26%