2030年、日本は未曾有の大災害に襲われた。
巨大地震、津波、火山噴火――そして、人々の心をも蝕む終末の連鎖。
絶望の未来から転生した俺は、未来を知る唯一の人間として、家族と仲間を守るため、生き残りの準備を始めた。
やがて、人々が集うシェル
ターは「希望の国」と呼ばれ、崩壊する世界に灯をともしていく。
ギャング、欲望、そして異世界からの脅威が迫る中――
これは、滅びゆく世界で希望を繋ごうとした、一人の男の軌跡である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 22:00:00
971文字
会話率:3%
2085年、突如として現れた異型の怪物『キマイラ』によって、人類は存亡の危機に直面した。
絶望の中、救いの手を差し伸べたのは、テンプル聖教会という宗教組織だった。
彼らはお伽噺に登場する騎士のように、キマイラを打ち倒し、人々に希望をもた
らした。教会は人類守護機構『聖郭騎士団』を設立し、信者たちは教会の庇護の下、平和な日々を享受することとなった。
2098年、聖郭騎士団はユーラシア大陸全土を守る巨大組織へと成長し、旧日本の極東エリアに設置された教会でシスターとして仕えるアーシャリアは、平穏な日々を送っていた。
彼女は幼少期から教会で育てられ、信仰心が強く、他者を助けることに喜びを感じていた。しかし、彼女は時折見る悪夢に悩まされていた。その夢の中で、彼女は自らの内に眠る怪物とその葛藤を感じ取っていた。
ある日、些細な出来事がきっかけで、アーシャリアの平穏は崩れ去る。
アーシャリアの体を借りた彼女は心の内に語りかける。
「私はエクリティア。かつて神を信奉し、裏切られ、そして神に弓引いた怪物だ。」
エクリティアの記憶の断片から教会の裏を知ることになったアーシャリアは、教会との決別を決定させる。
アーシャリアは、残酷な真実と自信が人ではなくなることへの葛藤を抱えながら、それでも真実を求めて進む。
彼女の選択が、平和な世界を脅かす新たな危機を招くのか、それとも人類の希望となるのか。
※ この作品はカクヨム様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 23:36:16
60734文字
会話率:15%