魔王復活の兆しを受け、再び始まるであろう闘いに、初代勇者は憂いていた。
魔王は何故この世界に生まれたのか、勇者は何故その度に異界から召喚しなければならないのか。
繰り返されるこの戦いは、何故終わらないのか。
救えなかった<あの人>への罪を背
負ったまま、年老いて前線を退いた今も、何を持ってすればすべてを救うことが出来るのかを模索していた。
一方、この世界に生きる人々は、それぞれの悩みを抱えながらも日々を懸命に生きていた。
ある者は、世界を護る為に。
ある者は、真実を知る為に。
ある者は、傍らで見守る為に。
ある者は、罪を贖う為に。
複雑に絡み合う彼らの関係は、とある人物を廻り、やがて一つの事実へと繋がって行く。
*受け取り方は読み手次第。
人の数だけ違って見える「万華鏡」、是非お楽しみください。
※本作はノベルアッププラスにも掲載しています
ノベルアッププラスの方が更新が進んでます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-14 17:11:46
576238文字
会話率:23%