嗚呼、最愛の妹、ロッティよ。
俺は、君の身体で、俺自身の仇敵に求愛されています──!
辺境国の王太子ノエは、周辺諸国から「魔王」と畏れられる辣腕の魔術師だった。
──それも、いまは過去の話。
ノエは、海を隔てた隣国の「略奪王」に戦場で討ち
負けた。
人知れず、最愛の妹、シャルロット王女による死者蘇生術を施されることになるが、蘇生を待つ間、彼女の身体に問答無用で精神を突っ込まれていたら、あろうことか仇敵たる略奪王から愛を囁かれることに?!
しかもなにやら略奪王は、シャルロットの見た目に惹かれたのではなくて、「中身」のノエ自身が気に入ってしまったようで──。
全体的にドタバタ・ラブコメディー。ノエの一人称でお届けします。
見た目は美男美女、されど中身は、というギャップをお楽しみいただくお話です。
一方向からの矢印があまりに強大で、受け手側が引いてしまう、そんな溺愛ものを目指しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 18:10:00
20507文字
会話率:44%
リュオクス国にて王都立騎士団第二師団長を務めているフィア・リウゼンシュタインは、本日をもって退団し、辺境の遊離騎士団に異動することになっていた。
フィアは、奔放な噂の多い麗しき団長として耳目を集めていたが、真実を煙に巻きながら、その振る舞い
で噂をはねのけてきている。
そして、フィアは自分の出自や秘密から、「王都の人間とは絶対に深い仲にならない」と公言していた。にもかかわらず……。
出立前夜に、片思い相手の第一師団長であり総督の息子、ゼクス・シュレーベンと一夜を共にしてしまう。
宰相娘と婚約関係にあるゼクスとの、たしかな記憶のない一夜に不安を覚えつつも、自国で反乱が起きたとの報告を受け、フィアは帰国を余儀なくされた。
リュオクス国と敵対関係にある自国では、望まない婚姻が待ち受けており、フィアの父である王を倒し王の座を略奪したテオドールとの束縛婚が始まる。
フィアを溺愛し閉じこめるテオドールは、フィアとの子を求め、ひたすらに愛を注ぐが……。
フィアは抑制剤や抑制魔法により、懐妊を断固拒否!
その後、フィアの懐妊が分かるが、テオドールの子ではないのは明らかで……。フィアは子ども逃がすために作戦を開始する。
作戦は一見成功したが、大きな見落としがあった。フィアは子どもを護るために、テオドールと取り引きをする。
テオドールが求めたのは、フィアが国を出てから今までの記憶だった――――。
テオドールに記憶も王位継承権も奪われたフィアは、かつての片思い相手であり、敵国総督となったゼクスにより王都へと避難させられる。
記憶のないフィアは、かつての自分、フィア・リウゼンシュタインの噂や謎に迫る。
継承権を失ったフィアは母国を奪取出来るのか?
そして、恋は実る気配はあるのか?
フィアの正体を知りたい総督ゼクスと、フィアを囲いたい略奪王テオドール。
共に闘う?溺愛される?フィアが本当に望むのは?
母国奪還を目指すフィアの三角育児恋愛関係×女王爆誕ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-17 19:00:00
171619文字
会話率:38%
実の父親に村を焼かれ、母親を殺され、妹を連れていかれた少年『ヴォルフェルク』。
彼は復讐を誓いながら気絶するが、目覚めるとそこには一本の剣があった。
その剣はかつて、『略奪王』と呼ばれた男の剣で、その男の魂は剣に宿っており、魂だけの『略奪
王』は彼に話しかけてくる。
「強くなりたくないか?」と。
彼は『略奪王の剣』を振り、その名の通りありとあらゆるものを、自分自身のためだけに略奪し、生きるために、自身の幸せのために人を殺し、地獄への道を進んで行く。
だが進む先々には、彼に様々な理由でついてくる仲間たち、同じような剣を持つ五人の人間たち、様々な組織に国、ありとあらゆるものが道を塞ぐ。
だがそれでも彼は、自分が幸せになるために、自分が生き残るために、ただひたすら自己のためだけに剣を振り続ける。
これは復讐譚ではない。
復讐はただの過程に過ぎない。
これは世界で最低最悪の犯罪者になった男が、国も大陸も『略奪』した果てに『略奪王』と呼ばれるようになるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-11 02:42:01
4705文字
会話率:28%
略奪王ブレダと呼ばれる。ブレダ・エツェルは病死した父の跡を継ぎトリエル王国の王になる。しかし、王国は天候不良による不作で人々は飢えていた。平和に人々を救う手立てはなく、ブレダは隣国の六都市同盟から食料を奪うことを決める。それが悪行だと知りな
がらもブレダは国民を救うために隣国での略奪を開始する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 13:13:42
212898文字
会話率:49%