法事のあとの会食その席。身内だけの集まり。大部屋で畳に座椅子。その大きな窓の向こうにはまだ緑が広がっているが、秋の風とやや雲に覆われ弱気な日差しが、これより来る冬を想起させなくもない。そう高くはない和食処。早々に食事を終えた子供たちが集ま
り、遊んでいる。女たちは口に手を添え笑い、話に花を咲かせ、男たちもまた足を崩し、近況報告。
柳原家。長女、長男の二人姉弟。
長女は息子が二人。嫁ぎ先である旦那は今日は仕事で来ていない。二人の息子のうち一人は結婚し、女の子が一人。
長男夫婦には息子が三人、娘が一人。息子は三人とも結婚し、子供が一人ずつ。男の子が二人に女の子が一人。娘のほうは結婚しているが、子はまだで旦那が同席。腰を低くし、どこか感じている居心地の悪さを顔に出さないよう、また溶かそうと笑顔で振るまっている。
結婚している者はいずれも夫婦ともにこの会に参加している。ゆえに、ひとりだけ結婚していない長女の息子は少し肩身が狭いところだが能天気なので、ほとんど気にしていない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-04-20 11:00:00
2163文字
会話率:66%
神父様のサイン本は、神様から新しいお父さんをもらう絵本でした。
教会で働く未亡人は、過去に、騙されて不貞に落ち、娘の父親が亡くなり、一人で罪を背負っていました。
幸せになってはいけないと思う日々に、街の騎士様から結婚を申し込まれました。そし
て、、、
神に願いが届きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 12:13:55
1965文字
会話率:50%
昔々、あるところにおじいさんとおばあさん、おじいさんの弟、おばあさんの姉夫婦、おじいさんとおばあさんの長男夫婦……
最終更新:2021-12-21 19:38:59
555文字
会話率:0%
同居し始めてからから一年ほど経った、夏のある日の二人のお話。
一年前と大きく変わった生活を、透は淡々と受け止めている。
そして後々を考えてしまう。
※pixevにも掲載してます。本編はこちらhttps://novel18.syosetu
.com/n6293dd/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-04 11:32:38
9074文字
会話率:34%