天涯孤独になってしまった主人公、真純。
気の向くままに歩いていると、あるお店と出会う。
「何か、とても素敵なことが起きるような気がする」
絵本屋さん。
そこには、絵画のように美しい店主ゆかりと、フランス人形のように綺麗で大人びた少女マリ
アがいた。
───何をするにも、億劫になった。
───もう一度でいいから、跳びたかった。
───…僕は、二度も兄を裏切った。
絵本屋さんには、様々な悩みを抱えたお客さんがやってくる。
そこで、真純の得た答えは。
鮮やかなとんがり屋根が空を突く不思議な町の、優しいひとたちが紡ぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 22:45:00
19354文字
会話率:32%